すきなものをすきなだけ、

軽率に、好きなものを好きなだけ。

劇団クロジ 第16回公演 銀の国金の歌

 

 

人生初の舞台観劇。劇団クロジ 銀の国金の歌。

 

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 舞台から放たれるエネルギーに圧倒されて、ドキドキして、ハラハラして、共感して、怒って、動揺して、泣いた。めちゃくちゃ泣いた。

 

初見で見終わった直後なぜか体力消耗した気がして、マチネの後すっっごくお腹空いた(笑)

 

東京まで見にいってほんっっっとうによかった。あんなに凄いのか。凄いなぁ舞台って。

 

シナリオもとても好みだったし、セリフ、立ち回り、殺陣、音楽、どれをとっても、心に刺さって、心が震えるってこういうことを言うんだなと思ったし、見たあとふぅって息をついちゃうぐらい観てるこちらもエネルギー消耗するような雰囲気なのに胸がいっぱいだった。

 ストーリー追って感想書こうと思うととてもじゃないけどまとめられなくて。(語彙力欲しい)

「銀」という人の人生の中に、ほかのキャラクターの、過去や、しがらみや、憎しみ、悲しみ弱さ優しさが絡んでくるから、これはこういうお話です!って一言じゃ伝えられないんだよな。

ただ言えるのは、どの登場人物もすごく魅力的で、悲しくて、愛しかったです。劣等感とか、不安とか、苛立ちとか、憎悪とか、抱えてるものは、それぞれ違うけど、それぞれにずっと「守りたいもの」があっただけなんだと思うとあのラストは本当に切ない。

みんながそれぞれ守りたいものを大事にしすぎた。ぐるぐる考えて見たけど、わたしはそれに尽きると思った。

銀にとっての凪、凪にとっての・・・、んー?凪は、凪自身かな?(個人的には、凪自身だったかもしれないけど、やっぱりどっかで「銀」を守ろうとしていたって思いたい。)

スグリや槌谷や鰤刃にとってのルクの国、

美禰にとってのスグリ、ちゃんとみんな守りたいものがあって、ほんとはちゃんと噛み合ってたはずなのに、それがいつからか、どこからか、うまく噛み合わなくて、物語はどんどん絶望的な方向に進んでいく。その様が悲しくて、歯がゆくて胸がぎゅーーーってなった。

 何をどこで、どうしていれば、彼らは幸せになれたのかなって、グッズで買った台本を読み返しながら考えてしまう。

 

 

舞台全体の話をすると、本当感動したとか、しか言えないのが悔しいんだけど、何より言いたいのは、舞台は生物って聞くけど、本当だってこと。

運良く一日でマチネもソワレも見れたんだけど、昼見たあとだったから、ソワレはもっと冷静に見れるだろうって思っていたし、意識的に暗転しているとこにいる人達は何してるのかなぁなんて見るようにしてたんだけど、それが出来たのは序盤だけだった。後半の物語を知っているから、前半幼なじみーずがほっこりお話してるとこですでに涙目。

物語が進むにつれて演者さんたちの雰囲気に呑まれる。みんなギア違うし、鬼気迫る感じとか、葛藤とか、焦燥とか、怒りとか、客席に向かって、全力でぶん投げられてる感じがした。

向かっているのは、登場人物同士なのに、こっちに投げかけられてる気がするのはなんでだろうね。舞台って不思議だ。

ソワレは全員がトップギアに持ってくまでが早かったし、なんかこう、パワー凄くない??って、なんならマチネ以上に心の中でわんわん泣いて、ボロボロ涙が止まらなかった。

舞台から放たれるエネルギーについて、

マチネをビリビリビリビリ~~!!!!!⚡⚡と表すとしたら、ソワレはズドーーーーーーーン!!!!💣💥って感じ🤔(求む語彙力)

 

 

江口くんの初舞台!とおもって、行ってみたけど、自分の想像を遥かに超える感動を全身で生で感じてめちゃくちゃ幸せだった。舞台って面白い。二度と同じものは見れないのかと思うとちょっと震える。

生で見れてよかった。一生の宝物にしたい。

 

 

江口くんも、ほんとに全力でぶつかる姿が印象的だった。上手いとか下手とかわからないし、

初めて舞台見たくせにあれこれいうのもどうかと思うんだけど、やっぱり、前半の、人の前に立って語るシーンとか日常切り取ったようなシーンは、アフレコっぽかったかな。なんて。

主人公の銀役の沖野晃司さんがめっっっっちゃ銀で、このひとこういうひとなんじゃねぇかな?!とか思ってしまうぐらい、自然で、身から滲みでる感じがして素晴らしかったし、沖野さんだけじゃなく他のキャストさんたちがきっとすごい方で舞台俳優さん、舞台女優さんばっかりだったうえに、わたしが「声優の」江口拓也の声を聞き慣れてるから気になったのもあると思うんだけど。(歩く姿勢もやっぱりちょっと猫背気味だなぁとか、要らぬとこまで目についてしまった。)

(↑これは本人が一番わかってそうだから、わざわざ手紙に書いたりもしなかったけど、自分の中の記録として留めておきたい。)

 

でもやっぱり、怒鳴るシーンとか、泣くシーンとかはさすがだった。これ、これなの。わたしが江口くんの好きなとここれ!って!笑

スグリに詰め寄るシーンも、銀を刺しに行って、牢屋に閉じ込められてしまった千弦を叱るシーンも、絶対勝てないってわかってるのに銀に刀を向けるシーンも、すっっっごく良くて。やっぱり江口くんも舞台上の雰囲気に引っ張られたのか、ソワレの方が俄然力入ってて、つられてボロボロ泣いた。というか、演技とはいえ、あんなに泣いてる江口くん初めて見た。

 

 

声優さんのお仕事して、イベント出て、ライブのリハして、ライブして、稽古して、舞台立って、ほんとにほんとに大変だったろうな、って思うと、涙出る。あ、ただのモンペや。

しかも初舞台で、序盤と後半の雰囲気が全然違う槌谷を一日二公演。これはどのキャストさんもそうだったけど、死や絶望や負の感情を滾らせたものを、夜公演に合わせて序盤の雰囲気に持っていくのを一体どうやってるのか想像もつかない。観劇中は江口くんがどうだとかそういう次元じゃなくて、あの世界観にぐわーーって引き込まれてたんだけど、カテコはやっぱり江口くんのこと目で追っちゃったし、昼夜カテコ二回観て板の上に立つ江口拓也に感動してどっちも泣いた。笑。舞台観たらもっともーーっと好きになったよ。初舞台、見に行けてよかったです。

 

ほんとに素敵な作品に巡り会えました。

いい週末だったなぁ😌🌻

 

 

 

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そして余談なんだけど、まんまと主演の俳優さまにごろごろごろ('ω')三( ε:)三(,ω,)三(:3 )

ざばーーーんって頭から沼に突っ込んだよ( ´ ˆoˆ )つ ≡ ☆"

 

先に書いた通り、本編の間はずっと銀で、銀凪で、強くて、逞しくて、不安定で、怖くて、悲しい、ずっとそういう雰囲気だったんだけど、カテコで客席に顔見せに出てきてくれたときのギャップも含めてとても沼。沼でしかない。

あ、あと殺陣が死ぬほど上手でかっこいい。

 

カテコのラスト、凪役の齋藤範子さんと2人で最後に舞台後方にある階段から降段していくんだけど、前に出てサッてお辞儀したときも既にかっこいいのに、降段する瞬間、そりゃもう、ものすごっっっく自然に、齋藤さんに先を譲って、自分があとを追って降りて行かれて、この、このときの横顔が、ふって微笑んで、左手サッと出していくその立ち姿が、んもうっっっちょーーーーーかっこいいのなんのって!!!

舞台見終わった直後は、一緒に見に行った子と物語があの部分がどうだったーとかの話が盛り上がってたんだけど、途中から、沖野さんやばくない????控えめにいってかっこよすぎじゃない????ってなったの笑う(笑)

 

さ、さっきまで、人バサバサ殺して、血の海の真ん中に死体重ねて立つようなイメージの人だったじゃん!?!なにそれ!?!なにそれ?!

って終始混乱気味だった。笑。

 

 

恐ろしい。舞台って恐ろしいわ。

 

ほんと。最高でした。笑。

 

 

おわり。